| 企画 | チュア君を守る会 | ||||||||||||||
| 製作 | 工藤充 | 音楽 | 三木稔 | ||||||||||||
| 演出 | 土本典昭 | 打楽器 | 田村拓男 | ||||||||||||
| 演出助手 | 四宮鉄男 | 解説 | 大宮悌二 | ||||||||||||
| 撮影 | 瀬川順一 | 録音 | ミネオスタジオ | ||||||||||||
| 瀬川浩 | |||||||||||||||
| 身内哲雄 | |||||||||||||||
| 黒柳満 | |||||||||||||||
| ● あらすじ | |||||||||||||||
| イギリス帝国のパスポートを持ち、日本で文部省国費留学生として学んでいたチュア・スイ・リン君は、本国のイギリス領マラヤがマレーシア連邦として独立することを日本で知り、イギリスの特殊権益の続く限り本当の独立はないとして、180名の留日マラヤ学生とともに抗議の声を上げていた。本国は即刻チュア君に帰国命令を出し、日本の文部省にも通告した。文部省は国費留学生としての身分を取り消し、学費を断った。そして千葉大学留学生部も、教授会の議を経ずに彼を除籍した。 チュア君は迷った末に、千葉大学での抗議行動と日本文部省に対する裁判に立ち上がった。 4月の新学期に入り、チュア君の復学要求集会の呼びかけに、学生たちが少しずつ集まり始めた。しかし、彼のパスポートの期限は4月29日に迫っていた。 この集会の日、大学評議会ではチュア君の私費再入学を認めるか否かが検討されていた。「学生を追い出せる前例を作ってはならない」と、ハンドマイクで訴えるチュア君に、500名をこえる学生が集まり拍手でそれに応えた。集会に集まった学生達は、そこに座り、評議会が終わるのを待った。夕刻まで続けられた評議会の結論は、他私立大学への斡旋協力はするが千葉大学復学は無理というものだった。 すかさず会見を要求するチュア君と学生達。「国費打ち切り即除籍の規定はあるのか」、学長を問い詰めながら集会は夜明けまで続いた。 大学当局は翌日も会議を開く。集会の参加者は1500人に増え、他の留学生達も発言するようになり、その場の団結感からインターナショナルの歌声が起こった。 3日目、臨時評議会が招集され、出席のため現れた留学生部長を多くの学生が取り囲み、チュア君への処分撤回を迫った。 急遽開かれた留学生部教授会は、ついにチュア君の自費留学を認めると決定した。歓喜した学生達は、一斉にチュア君を胴上げした。チュア君の顔は泣いていた。 その後、臨時評議会が開かれた。学生達は夜中まで待ちながら、チュア君の個別の事を越えて、反戦の問題やさまざまな問題について語り始めていった。 11時間に及ぶ会議の結果、大学評議会は私費再入学を認めるとだけ告げ散会した。「処分撤回後の復学を!」と、学生達は拳を振り上げるのだった。千葉大学の一室で、私費再入学の書類にサインをするチュア君。ビザ更新の最終日だった。 チュア君を国費留学生に!≠フ集会でチュア君は語る。「不明な点は今後も追及する。私は自分で選んだ日本に失望したくないのだ」と。 土本はこの作品を当初テレビ番組として企画したが、反マレーシア的という理由で製作中止となり、結果自主作品としての初めての作品となった。 |
|||||||||||||||