元始、女性は太陽であった

平塚らいてうの生涯

自由工房2001年作品/16o/上映時間時間20

企画 平塚らいてうの記録映画をつくる会

青木生子・一番ヶ瀬康子・井上美代・落合恵子・折井美耶子・大竹洋子・金平輝子・河村玲子
木村康子・櫛田ふき・呉 禮子・高良留美子・小林登美枝・小林明子・齋藤令子
瀬戸内寂聴・高野 悦子・徳末愛子・富永和重・永井路子・中嶌 邦・宮本美沙子・山田よし恵・脇坂玲子


製作 青木生子
演出 羽田澄子
撮影 宗田喜久松
録音 滝澤 修
美術 星埜恵子
照明 渡辺勝利
音楽 湯浅譲二
デザイン 朝倉 摂
語り 喜多道枝
解説 高橋美紀子


撮影協力 西尾清、内藤雅行、相馬健司、山田達也
       中尾正人、谷峰 登、富山治夫、アンダース・ボーディル
録音協力 栗林豊彦
原版編集 加納宗子  

コーディネーター 藤井恵美、横山博子
製作助手     桜井知之
演出助手     佐渡京子
撮影助手     田宮健彦、藤田恵太

                                                                       

協力  日本女子大学、日本女子大学成瀬記念館、社団法人桜楓会、平塚らいてうの会
     日本婦人団体連合会、新日本婦人の会、日本母親大会、婦人民主クラブ(再建)
     財団法人市川房江記念館、山本安英の会記念基金、お茶の水女子大学、主婦連合会
     茅ヶ崎・らいてうの記念碑を建てる会・財団法人エレン・ケイ記念館
     茅ヶ崎 太陽の郷・南湖院、世界平和アピール七人委員会、人間禅教団 擇木道場
     群馬県立赤城公園、栃木県塩原温泉ビジターセンター、塩尻短歌館、目白不動尊
     金乗院、東京国際女性映画祭、岩波ホール
     奥村敦史、奥村綾子、築添曙生、宝井琴桜、中島直毘、臼井祥朗、三枝佐枝子、
     八木沢豊、阿久津勇、中村三佐男、相澤カヨ、古晒よね、ダチアナ・ダールグレン
     山口美代子・岩尾光代、中島空、敦賀萌、横山ひなた、谷井澄子、聖山堂伊波商店
     壷中居

資料提供 大月書店、国立国会図書館、アメリカ議会図書館、アメリカ公文書館
      東京大学資料編簒所、東京大学出版会、財団法人日本近代文学館
      社団法人作楽会、婦人之友社、岩波書店、毎日新聞社、朝日新聞社
      読売新聞社、NHKエンタープライズ21

女性よ!すべての女性よ!いざ、らいてうとともに――

  戦争という大量殺戮に明け暮れた20世紀は、一方では世界的に人権運動がたかまり、女性が人間として生きようと自覚した世紀でもありました。日本においてもすでに1911年、女性だけの手による文芸誌『青鞜』が発刊され、「元始、女性は太陽であった」と25歳のらいてうは晴れやかな人間宣言を行っています。戦後のらいてうと歩みを共にした櫛田ふき(故人)と小林登美枝両氏の提唱を受けて、記録映画「平塚らいてうの生涯」を製作する委員会が組織され、製作資金を広く全国に呼びかけることになりました。監督にはドキュメンタリー映画の第一人者、羽田澄子さんをお願いしました。動くらいてうのフィルムがわずか14秒、という困難な条件の中、女性の解放と世界の恒久平和のために真摯に生きたらいてうの生涯を、羽田さんはまるでらいてうに会っているかのような映像に完成させました。これは20世紀から21世紀への大きな贈物です。この上映運動に皆さまの暖かく力強いご声援を心よりお願い申し上げます。


平塚らいてう略歴

1886(明治19)年210日東京に生まれる。本名は明(はる)。日本女子大家政学部卒業。
1908年、森田草平と塩原事件を起こす。1911年『青鞜』を創刊し「元始、女性は太陽であった」を発表。
1914年、奥村博と共同生活に入る。与謝野晶子らとの母性保護論争のあと、1919年日本で最初の女性運動団体、新婦人協会を結成女性を政治から排除する治安警察法第五条の改正に成功し、婦選運動への道を開く。昭和初期には居住地成城で消費組合を作り組合長となる。
1942年茨城県戸田井に疎開し農耕生活をする。敗戦後、男女同権、戦争放棄の新憲法と民法の「家」制度廃止を共感をもって受け止める。
1950年講和条約締結のまえ「非武装国日本女性の講和問題についての希望要項」を起草し、野上生子らとダレス国務相顧問に提出する。
1953
年日本婦人団体連合会初代会長に、又国際民主婦人連盟副会長に就任する。終生、女性の権利、平和のために発言しつづけた。
1971(昭和46)年52485歳で永眠。

個の自覚なくして真の人間革命、女性解放はないという考えで、自己の内面を鍛え上げ、強い信念を持って、行動へまっすぐつなげて行ったら いてう。
「真正の人」(『青鞜』創刊の辞)としての行き方に、彼女の魅力を感じます。
                                青木生子(日本女子大学元学長) 
自己の思想を、実生活の上で限りなく生ききった人、平塚らいてうの真実に迫るドキュメンタリー。女性解放、世界平和達成のもと、「私は永遠に失望しない」と、未来に期待をこめた在りし日のらいてうと、向き合う思いです
                          
                    
林登美枝(平塚らいてうの記録映画をつくる会会長